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旧南会津郡役所正面玄関ライトアップ 旧南会津郡役所は、郡内町村民の協力を得て明治18年(1885年)  8月に落成した。明治18年前後は、県内においては初期の外観だけの擬洋風建築から前進して、地方棟梁による本格的な洋風木造が活発になった時期で、この建物はこのころあいついで新改築された県内十余か所の同庁舎のうちでは、北会津郡役所に次いで規模が大きく、かつ保存もよい。なお、郡役所行政資料の中に、建築関係一冊が保存され、その経過を証明する資料が整っている点では数少ない例である。また、本建物はもと田島合同庁舎の敷地内にあったもので、昭和46年現在地に引家され、原形どおりに復原された。建物は明治18年、南会津郡役所として新築、洋風2階建 昭和45年福島県田島合同庁舎建設に伴い移築復原昭和46年4月、福島県指定重要文化財となる。
明治18年建築当時の南会津郡役所施設の概要
建物
・明治18年、南会津郡役所として新築、洋風2階建、昭和45年福島県田島合同庁舎建設に伴い移築復原。
文化財指定
・昭和46年4月、福島県指定重要文化財となる。
述面積
・建物述面積 767平方メートル。
建築の由来
・南会津郡は、「郡区町村編制法」の施行により、明治12年1月会津郡より分割設置された。はじめ、藩政時代の陣屋を庁舎に用いたが、年月を経て老朽化が甚だしかった。
明治17年会津三方道路が開削され、会津若松に向かって車道が開かれ、交通産業経済に大きな発展が期待された。ここに至り郡内の有志は「ソレ本郡既に大道開通シ人智随テ開ケ、郡治上ノ面目モ一変スベキ時機至レリ」として、県に郡役所新築を要望した。これが認められ、翌18年工事費7,700円(内県費3,000円、郡民寄付金4,700円)を投じ新築された。 以来大正15年をもって郡制が廃止されたので、郡役所が一斉に廃止された。これは明治12年から47年間続いたもので、町村財政の弱体だった時代に公共事業に足跡を残している。以後、福島県南会津支庁・地方事務所として南会津郡伸展の中心的役割を果たして来たが、昭和45年田島合同庁舎が新たに建設されるに及びその使命を終えた。移築後「奥会津地方歴史民俗資料館」として利用れて来たが、同施設の新設により「旧南会津郡役所」に複することとなった。


玄関建物の特徴A ギリシャ建築を思わせる円柱
B 城郭を感じさせる千鳥破風
C 欄間には扇型ステンドガラスを取り入れている 


☆南会津に鳴り響く文明開化 ☆鴫山城「別名・南山城」(福島県指定史跡)の沿革とジオラマ・遺跡☆南山御蔵入地方の百姓一揆騒動☆旧南会津郡役所建築の経緯☆会津三方道路開削 









 
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